当社施⼯鋼道路橋⼯事の⼀部における組⽴溶接作業者の資格不備にかかる 原因と再発防止について
2025年07月11日
各位
日本鉄塔工業株式会社
代表取締役経営役員

当社は令和7年4⽉15⽇に「当社施⼯鋼道路橋⼯事の⼀部における組⽴溶接作業者の資格不備について」(以下、「本事案」という。)をご報告しました。こちらにしたがい、今般、原因および再発防止策を取り纏めましたのでご報告します。当社は、再発防止策を確実に講じてまいるとともに、引き続き、対象となる現在製作中の製品についてはご発注者の皆様、納入済製品については道路管理者の皆様とも連携を取りながら、真摯に対応してまいります。
記
本事案を調査、分析し、原因究明をした結果、原因は以下のとおりであることが分かりました。
①組立溶接作業に必要な資格の必要性にかかる教育・理解不足
②組立溶接作業に対する管理不足
③品質保証部門による品質監視不足
つきましては、上記原因を踏まえ下記再発防止策を策定しましたので、確実に講じてまいります。
①教育の徹底
全ての工場従業員(管理職を含む)、協力企業従業員に対して、製造部署担当役員、コンプライアンス担当役員等が、契約における法的責任、資格の重要性、技術基準、社内標準等に関する教育を徹底するために、研修を実施します。
②組立溶接資格確認の徹底
組立溶接作業に従事する者のJIS資格者証について、最新版の写しを当社にて保管、管理し、また、資格者一覧表を作成して工場に掲示します。
毎朝礼時に組立溶接作業前ミーティングを実施し、組立溶接作業内容の確認および資格者一覧表に基づく作業の割当てを行う際に、当社管理者が必ず立ち会い、作業内容および作業員の配置を確認します。
③組立溶接作業の管理の見える化および管理体制強化
組立溶接作業者には資格者証の写しを携帯させるとともに、必要な資格を有する者は、色分けしたヘルメット着用を義務付け、また、資格種別が識別出来るシールを貼付します。個別の組立溶接作業が特定出来るように、溶接工程を管理する書類の様式を見直したうえで、溶接作業者本人が日々記入します。
④契約書面の見直し
組立溶接作業を伴う作業を依頼する契約書面には、必要な資格名を記載します。
⑤品質保証部門等による内部監査の確実な実施
品質保証部門は、組立溶接作業に必要な資格および組立溶接作業者の管理強化を含む本再発防止策の確実な履行を担保するために、内部監査を実施します。また、組立溶接作業者の管理体制の履行状況確認のために、抜き打ち巡視を実施します。コンプライアンス担当役員等は、本再発防止策の履行状況の確認を、抜き打ち巡視を含めて行います。
以上
本件の問い合わせ先
日本鉄塔工業株式会社
総務人事部
03-3645-3186