鉄塔のトップカンパニーとして、ここでは製造の観点から、あまり知られていない鉄塔の特徴をご紹介します。
送電用鉄塔とは
架空送電線を支持するための構造物です。
また、送電線の役割とは、発電所と変電所、あるいは変電所同士の間に電気を送ることです。
送電用鉄塔は、発電した電気を消費者へ送るために無くてはならないものです。
鋼管鉄塔の強み
鉄塔設計において最も重要な荷重は風荷重になります。電圧が高くなり、鉄塔規模が大きくなるに伴い、その風荷重が非常に大きくなります。一般的に小規模な鉄塔で採用されている鋼材は山形鋼ですが、風力係数が2.0と大きく、220~500kV以上の鉄塔で山形鋼を採用すると設計荷重(風荷重)が大きくなるため、必然的に基礎への荷重も大きくなります。設計荷重と基礎への荷重が大きくなるということは、部材と基礎が大きくなることを意味し、不経済な設計になることが懸念されます。
そこで、当社では風荷重を低減させつつ、適切な構成部材とすることを目的として中空鋼管鉄塔を開発しました。現在、大規模鉄塔では、この中空鋼管鉄塔が採用されています。