私たちが手掛ける鉄塔、橋梁などの鋼構造物は、その場に何年も建ち続けます。また、その大きさは非常に巨大であるため、地域のランドマークにもなります。こうしたことから、家族や友人たちに、「この鉄塔や橋梁は自分が建てたんだ」と誇りとやりがいをもって話すことができると考えたからです。
溶融亜鉛めっき皮膜が製品に正常に形成されているかどうかの検査を主に担当しています。溶融亜鉛めっきとは、製品全面に厚い保護皮膜を形成する、非常に優れた防食技術です。ただし、錆などが鋼材表面に残ったままめっきしてしまうと、溶融亜鉛めっき皮膜が正常に形成されないため、錆の進行を抑えられません。このような不具合品を製品として絶対に出荷しないようにチェックするという、とても大きな重責を担っています。
出張や旅行などで移動する際に鉄塔を見つけると、その製作や検査に多大な手間を要していることに思いを馳せるとともに、自分もその一端を担ってインフラ整備に貢献しているということが実感できて、大きなやりがいを感じます。
「日本全国の鉄塔の大半に自分が携わったんだよ」と家族に誇れるようになることが、大きな目標です。このために、先ずは、今の担当であるめっき製品検査管理の業務を着実にこなし、皆から認められることが欠かせません。このうえで、さらに多くの経験を積んで、溶融亜鉛めっきに関して何を聞かれても答えられるような人材になりたいです。この過程では、溶融亜鉛めっきだけではなく、ほかの業務にも積極的に携わり、鉄塔全般の知識や経験を身に付けていければと考えています。